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「英語」がどんどん難しくなる?

2020/11/04
Victoryブログ

こんにちは、塾頭山崎です。

「中高の6年間、場合によっては大学を含めて10年間、

一生懸命英語を勉強しているのに、

全然話せるようにならない」というのが

誰もが感じた疑問だと思います。

そして、産業界からは「世界で戦っていくためには

『生きた英語』を身につけることが急務」とされ、

教育界に要請されてきました。

企業側も昔のように時間をかけて社員を教育していく

だけの余裕も体力もなくなってきたのです。

文字通り「即戦力」が求められているのです。

それを受け、近年文科省では、

「話せる英語」を子どもたちに身につけさせようとしてきました。

2011年から「外国語活動」として小学校に英語が導入され、

そして、今年度から小学校の高学年から英語は「教科」になりました。

今まではどちらかというと「英語に触れる」「英語に親しむ」要素の方が強く、

遊び間隔で授業が行われてきましたが、

それが「使える英語」を身につけることに重点が置かれ、

会話の表現が色々と組み込まれています。

しかし、いわゆる、中学校で習うような「文法」を教えているのではなく、

「こういう場面ではこういう表現をする」といったような

暗記型になっているように見えます。

中学校の先生のような教え方をすれば

「英語嫌いの子を大量生産することになるからです。

来年度には、中学校の学習指導要領が改定され、

再来年には高校の学習指導要領が改定され、

2024年度から完全に新しい学習指導要領が始まります。

これで文科省の一連の「教育改革」は一段落を迎えます。

私たち塾長の間で「心配」しているのは、

現在の小6生です。というのも、

英語が「教科化」されて1年しかなく、

小学校の先生たちも「試行錯誤」の中で教えている

と思うからです。

来年度の新しい教科書を見たある塾長は

「中1の内容が現在のものよりもかなり難しくなっている」

と感じたそうです。

具体的には、現在の中1生が1年かけて習う内容が、

来年度の新中1生は1学期の間に詰め込まれているのです。

これはかなりハードだと感じます。

今の小学6年生の担任の先生方がどれくらい

中学校の英語について考えながら教えていらっしゃるかと推察するに、

「そんな余裕はない」と返事が来そうですね。

ここに「ギャップ」があるのです。

来年度から使われる教科書は、

今の6年生が「しっかり勉強してきた」

という前提で作られているからです。

ここに「小中連携」の難しさがあります。

現在の中1生が高校受験をする時には、

都立入試の英語で「話す(スピーキング)」が導入される

ことが決まっています。

どんどん「4技能(聞く・話す・読む・書く)の習得」

が求められているのです。

ここでの問題は、どれくらいの先生が実際に「話せる」のかということです。

先生方に「話す」ことを教えるスキルがあるのかどうか、

今の段階では未知数です。

私が教えに行っているA中学校の先生は若く、

留学経験があるので、ある程度「話す」ことに抵抗はなさそうですが、

年配の先生方はそのようなご経験もないと思うので、大変だと思います。

「話す」となると「発音」、「イントネーション」、「語彙選択」

など色々なスキルが必要になります。

これらは「一朝一夕」にできるようになるものではありません。

かなり時間がかかります。

年間の学習時間が決まっている中で「話す時間」を増やすとなると、

何かしら他の時間を減らさなければならず、

そうすると確実に学校の時間では足りなくなるでしょう。

益々、私たち塾の役割が大きくなるかもしれません。

しっかりとサポートして行きたいと思います。

(本文は弊教室が発行している『ニュースレター11月号』から転載しました)