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テストで97点取ったのに...

2021/07/16
Victoryブログ
こんにちは。
塾頭山崎です。

前回は「やる気」の話をさせて頂きました。

もしあなたのお子様が
テストで97点取って帰ってきたら
どのような声掛けをしますか?


子供:「はい。」(と言ってテストを見せる)

あなた:「○○○」


この○○○に入る言葉は何でしょうか。


「すごいじゃない!」

「頑張ったじゃない!」

「やるじゃない!」

「さすが!」


などなどではないかと思います。

勿論、今までの成績が関係しますよね。

今までずっと「90点台」だった場合と

「30点~40点台」だった場合とでは

多分、全然声掛けの内容が違っていたと思います。



今回は、私が尊敬する福島で塾をしている先生から
聴いた実話です。

詳細まで覚えていないので、ざっくりしたお話に
なってしまいますが、よかったらお読みください。


A君はずっと成績が良くありませんでした。
テストの点数もずっと30点台とか40点台とかで
どちらかというと「できない」部類の生徒でした。


それがある時、



「97点」

取ってきたのです。

お母さんはとても喜びました。

「すごいじゃない!」

「やったね!」

と褒めたのです。


ところが
A君の心はお母さんから離れていきました。


「お母さんは分かってくれていない」


「えええ?」

「どういうこと????」

って思いますよね。

私も思いました。


その先生は話を続けました。

「A君はどうしても100点が取りたかったのです」

そのためにものすごく勉強したのです。

でもそれが達成できず、
A君は悔しくて悔しくてたまらなかったのです。


しかし、お母さんからの言葉は

「すごいじゃない!」

「やったね!」

だったのです。


本人は悔しくてたまらないのに
お母さんは喜んでいた...

そしてA君の心が離れていったのです。


このお話には何が隠されているでしょうか。


それは


「事実」


「解釈」

です。



この話の中で

「事実」は何ですか?


それは



「A君がテストで97点取った」


ということです。


これが「事実」です。


この事実に対して

「解釈」は何ですか?



A君はこの事実に対して

「悔しかった」のです。


それに対し、


お母様は


「嬉しかった」のです。


この「解釈」の違いが

心のすれ違いを生んでしまったのです。


福島の先生は私たちに問いかけました。

お母様はどういう声かけがすべきだったのか?


あなたはどう思いますか?



先生は言いました。


「97点取ったんだ。どう思う?」
と聞くべきだった、と。


まず、本人の解釈を確認すべきだった、と。


その上で、お母様の解釈を伝えるべきだった。


ただし、

ここでも注意すべき点があります。

結果が出た時に

「あなた、頑張っていたじゃない!」

と言ってはいけないようです。


何故だと思いますか?



それは、

「あなた、頑張っていたじゃない!」

の主語は「あなた」だからです。

これも「解釈」ですが、

この「あなた」が主語だと
言われた本人は、

「いや、俺、がんばっていねーし」

と拒否される可能性があるのです。


では、どのように言うべきだったか?




「あなたは頑張っていたと私は思うよ!」

というべきでした。


このメッセージの主語は

「私」

です。


主語が「私」のメッセージに対し
相手は「拒否」できません。

「あ、そうですか」

という以外にないのです。


最初の

「あなた、頑張っていたじゃない!」

のことを

「You(ユー)メッセージ」
と言います。




「あなたは頑張っていたと私は思うよ!」

のことを

「I(アイ)メッセージ」
と言います。

このアイ(愛?)メッセージを

できるだけ使うべきだ、と

先生は話されていました。


A君に対しては、


「97点だったんだ。どう思う?」

と聞いて、

本人から

「100点が取れずに悔しい」

と言われたら、


「そうだったんだ。悔しいんだね」
「だけど、A君は頑張っていたと私は思うよ」
「私は、A君が頑張っている姿を見て嬉しかったよ」

という言葉かけをしてあげていたら
心が離れていかなかったかもしれないと思います。

「事実」と「解釈」

「Youメッセージ」と「I(アイ)メッセージ」

について、今回はお話させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になれば嬉しいです。