こんにちは。
Victory学院講師の山田修です。
最近ウェルビーイング(Well-being)という言葉を
よく耳にします。
これは「心身ともに健康で、持続的に幸福な状態」
という意味です。
簡単に言うと「心身ともにご機嫌な状態」です。
ある調査によると日本の子どもたちの幸福度は、
総合順位では38カ国中20位でした。
ですが、内訳を見ると身体的健康度は1位だったのに対し、
精神的幸福度は37位と両極端な結果が出ています。
(『子供達に影響する世界:先進国の子どもの幸福を
形作るものを理解する』、2020年、国連児童基金[ユニセフ])
「心身の健康」のうち身体は健康でも
心の健康については課題がある状況といえます。
これでは「心身ともに健康で、持続的に幸福な状態」
とはいえません。
そうした中でウェルビーイングという言葉に
注目が集まっています。
政府の教育再生実行会議の第12次提言でも
教育におけるウェルビーイングの実現について
記載があります。
この第12次提言は「ポストコロナ期における
新たな学びの在り方について」と題されています。
新型コロナウイルス感染症だけでなく何が起こるか
わからない時代に教育をどのように進めるかの提言です。
そのキーワードとして「ウェルビーイング」が
盛り込まれています。
これからの学校教育ではウェルビーイングの観点に基づき
教育が進められるでしょう。
これは学校だけで指導されることではありません。
保護者の皆さまにはお子さまがご機嫌に過ごせるような
環境をご家庭で整えてください。
ここでいう環境とは
・コミュニケーション(家族でよく話し合う)
・配慮(あなたのことを気にかけている)
・信頼(あなたを信頼している)
・容認(そのままのあなたを受け入れる)
・理解(あなたを理解している)
・愛情(あなたを愛している)
・意見の尊重(何かを決めるときはあなたの意見を聞く)
という関係を築くことです。
子どもがウェルビーイングの状態になるには
家庭・学校・地域社会それぞれの連携が不可欠です。
皆さまもこのウェルビーイングの考え方をご家庭で
取り入れてください。
そうすることで子どもは生きる力を身につけ、
社会に主体的に関わってより良い人生を切り拓くことが
できるのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。